豆蔵、複数の分散したBOTを連携させ、運用性と利便性を大きく向上させる 「MZbot相互連携機能」を2020年9月より正式提供開始 ~ 問合せ効率のさらなる向上と、適用業務拡大によるDX化の促進~

株式会社豆蔵(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:中原 徹也、以下 豆蔵)は、自社開発した対話型AIエンジン『MZbot』に、問合せ効率を大幅に向上させる「MZbot相互連携機能」を新たに追加し、2020年9月より提供を開始いたします。

豆蔵が提供する対話型AIエンジン『MZbot』において本拡張機能を適用することで、質問を受け付けたBOT(親BOT)から、配下のBOT(子BOT)へ多段的(階層的)に問合せを行い、当該質問の回答候補を持つBOTを利用者へ案内することや、配下のBOTからの回答候補を集約して利用者へ返すことが可能となります。

 

図1.MZbot相互連携機能のイメージ

 

※本機能の正式リリースに先立ち、本機能の仕組みについて特許出願(特願2020-123278)を行っております。

 

図2.質問から回答までの画面遷移

 

 

上記のように、利用者からの質問を上位のBOTが受け付けると、自動的に配下のBOTへ質問が連携され、下位のBOTへシームレスにアクセスして回答または回答候補を返します。

 

機能追加の背景

昨今、様々な企業においてチャットボットの普及が進んできております。
しかし、チャットボットを適用する業務が拡大していくのに伴い、IT部門だけで運用していくことが限界に達し、事業や業務を担当する各部門で管理者を立ててチャットボットを運用するケースが増えてきています。

チャットボットを事業や業務の担当部門ご自身で運用すると、頻繁なデータ更新ができるようになり、専門性の高いデータがチャットボット内に蓄えられ、データの鮮度も維持できるようになります。

その一方で、このような運用形態においては、利用者が回答として求めるデータが、部門ごとのチャットボットに分散されてしまいます。

そのため、複数の部門に関連する(横断する)ような質問や、業務分掌があいまいな質問については、以下のような新たな課題に直面することとなります。

  • 利用者が誤って別の部門のチャットボットに問合せてしまい適切な回答が得られない
  • 利用者が関連しそうな全てのチャットボットへ同じ問合せをする手間が発生する
  • 複数のチャットボットから回答が得られた際に、回答内容に差異(不整合)があった場合、利用者自身で適切な回答を判断するか、事業部門に直接問い合わせる等の二度手間が発生する

 

 

図3. チャットボット増加に伴う弊害

 

 

例えば、上図のように利用者である社員が「有給休暇の申請方法」のような、どの部門のチャットボットに問合せて良いかが明確にわからないような質問をしようとすると、関連しそうな全ての部門のチャットボットに質問して回答を得るという煩雑な手間を強いることになります。
当社顧客企業様の中で数多くのMZbotを運用されているお客様からも、このような問題についてご相談をいただきました。そこで、このご要望にお応えすべく「MZbot相互連携機能」の開発に着手し、一部のお客様を対象としたクローズドβテストを経て、正式版として提供を開始する運びとなりました。
 

導入効果

本機能を追加導入することで、以下のような効果が期待でき、企業内のDX化がさらに促進されるものと考えております。

  • 複数のMZbotを運用している環境において問合せ効率を大幅に改善します。
  • 事業部門へ運用移管しやすくなるため、他部門や他業務への大規模展開も可能となります。
  • 低スペックかつ安価な複数のマシンへ処理負荷を分散させることが可能となります。
     

今後の計画

対話型AIエンジン『MZbot』は、オンプレミス環境にも対応する数少ないAI系システムとなっております。今後は5G時代を見据え、MEC(マルチアクセスエッジコンピューティング)環境、ハイブリッドクラウド環境といったお客様の多様な「ネットワーク環境」「セキュリティポリシー」「システム構成」に柔軟に対応し、利用者様には、さらに安全で高速な環境でご利用いただけるよう、さらに、管理者様には、より簡単で効率的な環境で運用いただけるよう、以下のような拡張機能を実装し、随時ご提供させていただく予定です。

◎今後随時リリース予定機能

機能名 機能概要
データ同期機能 複数のネットワーク間で「教師データ」「学習データ」「語彙データ(辞書データ)」等のデータを同期することを想定したデータ同期機能
連携制御機能 個人用端末(業務用PC等)等の常時接続や常時起動が保証されない環境との連携を想定し、各BOTの稼働状況を一元的に管理し起動済みのBOTのみと連携するための連携制御機能
アクセス管理機能 企業における多様なセキュリティ要件への対応を想定し、子BOTから親BOTへのアクセスや、子BOT間でのアクセス制御機能

 

動作環境

Windows、Linux (64bitOS)

※MZbotの動作環境と同一となります。
※旧バージョンをご利用の方は最新版へのバージョンアップが必須となります。

 

標準価格

[オプションライセンス費用]40万円(税抜)
※別途MZbotのご導入が前提となります。MZbot相互連携機能単体での販売予定はございません。
 

[構築支援作業費用]20万円(税抜)
※1環境あたりの作業費用となります。構築支援が不要な場合、本費用は発生いたしません。
 

MZbot製品サイト

MZbotに関する詳細については製品サイトをご覧ください。

▶MZbot製品サイトはこちら

 

商標・特許について

  • MZbotは株式会社豆蔵が日本において商標出願中です。
  • 本機能の仕組みについては、特許出願中(特願2020-123278)です。
  • その他記載されているサービス名、製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

 

プレスリリース(PDF)

 

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